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代表幹事ご挨拶

代表幹事 島田 洋一

代表幹事 島田 洋一

2018年10月に日本創外固定・骨延長学会 代表幹事に就任しました島田と申します。学会事務局は京都府立医科大学から秋田大学に移管しました。本学会の発展のため努力いたします。創外固定、特に本学会で取り上げることの多いリング型創外固定は、もともと小児整形や感染性偽関節など難治性疾患など慢性期症例への使用が中心でしたが、近年、リング型創外固定の持つ「強固な固定力」を背景に、重度四肢外傷から、骨粗鬆症脆弱性骨折に至るまで、幅広い分野で応用が可能です。

内固定材料の進化は薄く強度の強いロッキングプレートや、遠位横止めスクリューが数多く挿入できる髄内釘など、著しいものがあります。さらに、Masquelet法の普及により骨欠損を伴う症例も内固定で対応できるようになったことから、リング型創外固定の必要性は低下しつつあるとされています。しかし、内固定では対応しきれない症例、内固定ではchallengingな症例、リング型創外固定によるBone transportが必要な症例が存在することも事実です。リング型創外固定もHexapodシステムの開発など、内固定に勝るとも劣らない進化を遂げており、使いやすいデバイスへと変わりつつあります。

秋田県では、私が教授就任後、リング型創外固定を積極的に導入し、現在では秋田県全域に広がりました。開放骨折へのchallengingな内固定の失敗症例が激減するとともに、感染性偽関節など、これまで救肢できなかった数多くの症例が切断を免れています。

私は脊椎外科医として主に側弯症、特にAll pedicle screw法など、多くの手術をやってきた中で、Ilizarov法には、変形矯正という共通のコンセプトを感じています。さらにこれまで脊椎インストウルメンテーション手術を多く手がけ、超高齢者の難治性骨粗鬆症骨に対し、従来の内固定材料がいかに糠に釘の状態か、身に染みており、いかに薬物療法が発展してきても、手術を要する骨脆弱な患者は相当おり、これには、従来法では立ち向かうことができないためリング型創外固定の強固な固定力が必要です。リング型創外固定なくしては、今後の我が国の高齢者医療は成り立たないと強く感じています。

これまで、「リング型創外固定」と「内固定(プレート、髄内釘)」はどちらが優れたデバイスか?というような議論が繰り広げられ、「Ilizarov法」と「Microsugery」は、対決の構図で、どちらが優れているか、外科医の腕自慢のごとく議論されてきました。しかし、骨折治療をはじめ、重度四肢外傷には無くてはならない手技という共通点があり、いつまでもひとつの匠の技にこだわる不毛な議論には別れを告げなくてはなりません。患者ファーストの視点に立った場合、あらゆる技術、材料を適切に用いることで最速、最良の治療が可能となり、使いこなせなければ、悲惨な切断症例を生むことにつながります。日本創外固定・骨延長学会は幅広く他学会とも交流を深め、特に若手医師には、ぜひともリング型創外固定の手技をマスターしていただけるよう、学会を挙げて活動していきたいと考えます。

皆様のより一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。

代表幹事 島田洋一

事務局所在地

〒010-8543
秋田県秋田市本道1丁目1-1
秋田大学大学院医学研究科
医学専攻機能展開
医学系整形外科学講座内
TEL 018-884-6148
FAX 018-836-2617

代表者・事務局責任者

代表幹事 島田 洋一
秋田大学大学院医学系研究科
医学専攻機能展開
医学系整形外科学講座 教授